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2008/01/08 (Tue)

読書(ベル)

この本を読もうと思って購入したのはもう1年半以上前でしょうか…
『ダヴィンチ・コード』に触発されて、1作目も…と思いながら、読む機会を失ってそのまま本棚の肥やしになっていました。

私が購入したのは文庫本なので、上・中・下巻の3冊に分かれていたのですが…
読み始めは全くわからなくてイライラ…
まぁ思えば『ダヴィンチ・コード』もそうでしたが、話の本筋の間に色んな伏線的な場面が訳もわからないままチョロチョロと出てくるので、物語の全容が見えてくるまでは読むのがしんどい。。
特にこの物語は、これまでSFでしか聞いた事がないような超科学的な『反物質』から始まり、急に大昔の秘密結社の話になって訳わからん!って状態が続いてしんどかった。
中巻辺りからちょっと面白くなってきて、下巻に入ると止まらなくなって最後まで読んでしまったけど…

ただね~、読んでて痛かったのは、善良な人たちがほとんど何も意味のないまま惨い殺され方をしていくと言うところ。
この物語の象徴を作り上げていくために殺されただけっていうところに、意味のない殺人に思えて…
最初からそこまでわかっているのに、何故途中で殺人を止められない?
それがイライラ…
まぁそれは逆に言うと、主人公たちと同じイライラを感じていることになるかもしれないけど…
それにしても謎解きの一般アメリカ人も殺人を犯しているんだけど、それってありなの??
アメリカ人がイタリアで殺人犯したら国際問題でしょう。。
しかも一般市民から車を強奪しているし…
そういう部分で、この作品は面白いけど映画化できないんじゃないかなぁって思った。
いくら緊迫しているからと言っても、犯罪は犯罪ですからね~(-_-;)
それについての釈明…もしくはアフターケアがなされないのは如何かと…

ストーリー展開としては最後に大どんでん返しに継ぐ、大どんでん返し。
真犯人の行動に「何故?」
真犯人だと思いたくなくて、何かの間違いであって欲しいとまで思ったんだけど…
でもそれも大いなる誤解の上に成り立っていて、悲しい結末が…
その翌日にケロッとしているようなヒーローとヒロインで締めくくられる話はちょっと違和感を覚えました。

この話を読んでいると、否が応でも宗教に関して考えてしまいますが、その前にそんなに信じるってことはダメなことですか?
確かに『妄信』、または『盲信』はいけないと思います。
それに現代社会に於いては、悲しいけど『信じるものはバカを見る』ってことも少なくないかも…
でもこのストーリーの中では、宗教の中だけはなく、いつもお互い信頼関係を築きながら仕事をしている仲間たちの間でも、その信頼をことごとく打ち破られているのが、読んでいてツライなぁって思いました。

そして宗教ですが、これについては私ごときが論じることではないと思うのだけど…
以前にも私の考えとして述べたこともありますが、宗教は別として、神様はいると信じたいと思います。
それは人間がこの地球上、この宇宙の中で一番の存在だって驕らないために…
いくら科学が発達しても、自然災害を完全に食い止めることはできないし、生死を完全にコントロールすることはできない。
自然に対して畏怖の念を持っていなければ、人間はどんどん悪くなってしまうと思う。
私の考えはね、どの宗教の神様も同じだと思うの。
前述の通り、信仰って言うのは自然に対する畏怖と感謝から始まっていると思うし…
それが色々な人たち、民族、国などによって姿を変えているだけなんだよ。
それが唯一の神になったり、八百万の神になったり…

でもこの間、古代ローマの起源から繁栄・衰退・滅亡までテレビでやっていたのを観て思った。
多神教は寛容だけど、一神教はちょっと盲信的に陥りやすいって危険があるかも…
でもね、一つ…いつも言っているけど、どの宗教でも、本当はちゃんとその経典を読むと「戦争をしなさい」なんて教えている宗教はないと思うのよ。
まぁカルト宗教や新興宗教はわからないけど…
ただ、後の人間…もしくは教会などがその経典を都合のいいように読み替えたり、異訳したりしているんだよね~。

この小説の中で、心に残ったセリフ…
「どうして万能で慈悲深いはずの神は、人を救ってくださらないのですか?」という問いに対して…
「あなたに8歳の子供がいると考えてください。あなたはその子がスケートボードをしたいというのを止めますか?」
大まかに訳すと、親というものは子供を完全に安全な道を歩ませるわけではない。
時に危険が潜んでいるとわかっていてもその道を進ませ、躓くことから学ばせることもある。
神も同じなんですよ…ってことなんでしょうね。。
私も子供の頃からの習慣で、夜寝る前にお祈りをします。
宗教とかは特にないのだけど、その一日無事に過ごせたことを感謝して、次の日も無事に過ごせますようにと…
でも、自分のことで何かを叶えてくださいって祈ったことは、大人になって祈りの意味を自分で見つけてからはなくなりました。
ただみんなが平和でつつがなく暮らせますように…
今、痛みを感じている人の痛みが、少しでも和らぎますように…
後は自分で頑張ります。





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2007/12/08 (Sat)

 剣術(フック船長)

面白かった本は何度でも読み直したいと思うけど…
それが長編のシリーズ物になると、二の足を踏んでしまってなかなか読み直せないんだけど…
今回は挑戦してみました!
『月の影 影の海』から始まり『華胥の幽夢(ゆめ)』まで…
ちゃんとスピンオフで書かれた『魔性の子』も間に挟んで読みました。

まず、家でも学校でも常に周りの目を気にしながらおどおどと暮らしている一人の女子高生が、いきなり王に選ばれ異世界へ連れて行かれる。
一見ありがちな設定なんだけど、のっけから凄まじい妖魔たちの襲撃、襲撃、襲撃…
しかも王に選ばれたという自覚もないまま、その妖魔の襲撃から異世界へ一人放り込まれてしまう女子高生。
そこで彼女は本当に生きるということに目覚めていくのだけど…

全くコチラの世界と理(ことわり)の違う異世界。
ちょっと中国風だけど、全くの別世界で、子供…全ての生きるものは木の実になって生まれる世界で、12の国に12の王がいて、その王は麒麟という神獣によってのみ選ばれ、王が道を外すと王に付いているキリンが病に倒れ、やがては王も命を落とすという単純であり、また容赦のない全てが道理の上に成り立っているという世界。

物語は過酷であり、時に残酷で容赦がない。
ある人が言っていたけど、ファンタジーにはドロドロとした、またオドロオドロシイ場面も必要なんだと…
そういう場面がないとファンタジーとは言えないと...
そういうところがあって、初めて綺麗な場面がより鮮明に浮かび上がってくるってことかなぁ?
そういえばファンタジーの超大作でもある『ロード・オブ・ザ・リング』も、『ハリー・ポッター』もそういうシーンは多い。
言われて初めて気が付いたけど、そういうものか…

それを知ったのもごく最近で、再読し始めてかなり冊数を数えてからのことで…
やっぱり最初の過酷さといったら、目を覆いたくなるような…
それでもめげずに読んでいたんだけど…

何が言いたいかって言うとね、巻が進んでいくとね、不思議なことに気が付くの。
全く別の異世界の話なんだけど、いろんな意味でコチラの世界のこととリンクするのね。
物の考え方とか、「ああ、そういう時はこう考えればいいんだ!」とか、色々ヒントになるようなことが書いてある。
向こうの世界の王様の物の考え方なのに、私たちが生きていく上で、とても必要な考え方だなぁって思える。
そこがグッと読む人間の心を掴んでしまう所以なのかなぁ~って再読してみて思いました。
ホント、これはティーンズ・ノベルの枠から外れていますね!
アニメにもなりましたが、アニメのまとめ方もよかったと思いますが、やっぱり本質は小説の中にあると思います。

でもこれも中途半端なところで止まっているんですよね~。。
続き、もう書かれないのかしら…(-_-;)



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2007/11/19 (Mon)

 海賊(ルー)

ずっと読もうと思いつつ1年以上ほったらかしていた宮部みゆきさんの『長い長い殺人』
やっと読み終わりました!
以前、『パーフェクト・ブルー』という、犬が語り部の作品を読みましたが、今度の語り部は財布!
無機物ですよ~!?
事件発生から、それぞれ出てくる登場人物がいつも身近に置いている財布が物語を語る。
面白い発想で、デビュー2年目に書かれたというのを聞いて、なるほど、チャレンジ作品だったんだなぁって。。
確かに中々苦労されたのではって言う後も見え隠れしていたような。。
どうしても後の作品ほどの流暢さがないので、最初は読みにくいなぁって思っていたのですが、これはこれで宮部ワールドの確立への過程を見れたかなって感じでした。
やっぱ切なかったのは『少年の財布』ですね。
子供のいうことを大人は信じてくれない。
時に子供は大人よりも偏見がないだけ、真実を見抜く力があるというのに…
そして少年の願いも虚しく…
ここが一番嫌なところでしたが、事件が起こった後はもう、どうやって事件解決されるのかに心が行ってしまった。
本当に長い長い殺人でした...





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2007/11/17 (Sat)

 読書(ドナルド&デイジー)

ううっ、眠くて死にそうです!
今日は朝からバイトだったのに、明け方4時半頃まで本読んでしまいました!
自業自得です…
と言うことで、読み終わりました。
相変わらず、深いです、、、

読み始めて、序章が終わって本章に入った時、「あれ? この設定…」
主人公の『私』、今多コンツェルンの会長直属の社報「あおぞら」の編集室で編集している『私』。
どこかで見覚えがあるぞ!
もしかして以前にも読んだ本??
それにしては、話の始まり方に全く記憶がない!
暫くして思い出した。
『誰か』と同じシリーズだ。
『私』は図らずも大企業今多財閥のお嬢様を嫁にしてしまい、その結婚の条件として、今多コンツェルンの企業内に入ることと、会社内での発言権を持たないことなどいくつかの窮屈な取り決めを一方的に押し付けられ、それを甘んじて受け入れたために自分の親兄姉からは半勘当状態。
逆玉と妬まれたり謗られたりをも外野のざわめきと意にも介せず、強いのか無神経なのか…
でもきっと我慢していることも多くあるんだろうけど、誰も彼の本当の苦しさなんて…彼が愛する者のためにどれだけの犠牲を払っているかなんて思ってもみない。
ただただラッキーな幸せものだとしか思われない。

そういう微妙な主人公が、事件に巻き込まれて、その事件を解決していくんだけど…
前回は 他人事の事件だったのが、今回は自分がその渦中の一人となる事件も起こる。
タイトルの『名もなき毒』だけど、この『名もなき毒』とは何をさすのか?
店頭に並べられたドリンクの中に、青酸カリの混入したドリンクが置かれ、それを飲んだ人が亡くなるという無差別殺人が起こった。
被害者は4人。
自分の職場の部署で起こったトラブルの始末をしていた途中、ひょんなことからこの4人目の被害者の遺族の娘と孫娘と知り合い、『私』の身に降りかかったトラブルと殺人事件の謎解きが並行する。

無差別殺人に理由あるのか?
それとも…

『私』が出会ったトラブルメーカーの嘘つき女。
『私』から見れば異常だと思われる彼女も、見方を変えれば普通の女性。
普通って何だろう?
どこが基準なんだろう。。
今はきっとそういう基準のラインが低くなっているんだろうね。
だけどそれだけの問題ではなくて、他にもそれぞれの勝手な基準があるだけ…
でも私の高校時代のクラスメイトにもいたいた、こういう嘘つき女!
まぁここまで攻撃的ではなかったけど…
多分私がその標的にされていたので、他のクラスメイトたちは知らなかったはず。
最初にかまった人間に食って掛かってくるのよね~、こういう人種って!!
何か、この小説に出てくる嘘つき女と微妙に名前まで似ていて…、ああ、嫌なヤツの事思い出してしまったって感じっ!

人に殺されていきなり生を絶たれるもの、追い詰められて自分で死を選ぶもの、死のうと思って人を殺してしまうもの、病気で余命を宣告されているもの...
死とは何だろう…
どれも悲しく、切ない。

そして『誰か』の時には、偉大すぎて『私』の苦手な舅って言うだけの想い…
愛する娘と孫、そして意外に娘婿である『私』に対して、感謝と理解があるのではって…
『私』が思っているほど、『会長』である義父は遠い存在ではなく、案外『私』に対しての理解は嫁よりあるのではないかって思えるエピソードもあり…

まぁとにかく色々考えさせられる、本当にテーマが一つでない物語ですが、いつも思うのだけど、常日頃私が今の世の中を見ていて心で思っていることを上手くまとめて言葉にしてくださっている…そんな感じです。
そんなことを考えながら読んでいたら、小説の中にも同じような件(くだり)があり、ちょっと笑ってしまいました。
宮部さん、予知能力者? それともこれも計算?
読んでいる私の心まで読まれてしまっているような気さえしてきました。

一番心に引っかかった言葉は
「わたしたち、まだどこのナニモノでもないでしょ? いずれはどこかのナニモノかになりたくて一生懸命やっているつもりだけど、望んだ結果が出るかどうかはわからない。結果が出る人と出ない人の差がどこにあるのかも見えない。最初から、自分はどこのナニモノかにならなければいけないんだって、考えずに済めば楽ですよね。でも、もうそうはいきません。わたしたち、みんなそうしなくちゃならないってことを知っちゃったから。目覚めちゃったから」
私には何となく真理のような気がしました。




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2007/11/09 (Fri)

彩雲国物語の最新刊、やっと読めました!
先に読まなくてはいけない本とかもあり、後回しになってしまっていたのですが…
この表紙!
作者様があとがきに書かれていましたが、私も作者様と同じように最初見たとき「ぶふっっ」と噴出しそうになってしまいました!
黎深様、笑かしてくれますね~。。
密かにこの人の破綻したキャラクター、好きですけどね~

今回はまたまた番外編!
まぁこれだけの物語になると、それぞれの登場人物の背景など、スピンオフもたくさん出てこないと、本編にも関わってくるんでしょうけど…

1話目はどたばたイベントのコメディー風ですが、劉輝がほろっと切ないですね…
2話、3話はお父さんたちの過去です。
こうして黒狼は生まれたのかとか、黎深はこうして絳攸を拾い、国試を受け、百合姫と結婚したのか…っていうお話。
百合姫の正体や、先王陛下の人柄にもビックリ!
お父さんの時代にはさらにクセの…アクの強いお人ばかりだったんですね

2話目では、黎深は元より、玖琅の子供時代が可愛かった!
現在(?)の姿からは想像つきませんが、やっぱり3兄弟の中でこの人が一番不憫というか貧乏くじを引いているかもしれないって思いましたね~。。
まぁ上の兄が二人ともあれじゃ~ね~
でもやっぱり子供の頃から可愛そうなお子だったのは絳攸と劉輝ですね。
絳攸の壊滅的な方向音痴の悲しい原因も明らかになりましたし…(^_^;)
劉輝なんてあんな幼い頃から黎深に容赦なく攻撃されていたのかと思うと…

まぁ楽しく読ませていただきましたが、まだまだ続きそうな本編の続きを早く読みたいですね~。。




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2007/11/07 (Wed)

  枯れちゃった(イーヨー)

こんなにも純粋で、哀しくも切ない想いがあるだろうか?
最後のページ…最後の3行で号泣してしまいました。
ひとつの答えを探して邁進する天才たちは、とても純粋でシンプルな想いしか持たない。
凡人はつい他の事にも目が行ってしまい、色々な雑念がそこに入る。
容疑者Xの天才ゆえのその心に気がつけたのは、唯一認め合える…分かり合える好敵手であり、理解者ともなる天才湯川学だけ。
なので最後、湯川の取った行動がまたとても切なくて号泣。

物語は、最初に思わぬ殺人事件があり、その殺人をどうやって隠蔽するかという所から始まる。
殺人を犯したのは、別れた元亭主に執拗に付きまとわれる母娘。
その騒動に気が付き、いち早く駆けつけて殺人の隠蔽の手伝い(実際には一人で請け負っていた)を申し出たのは、隣に住む、高校の数学教師だった。
やがて殺された男の遺体が発見され、死ぬ直前に母娘の行方を探っていたことも判明し、容疑が母娘に掛かってくる。
しかしその母娘には完全ではないがアリバイがあり、シロとは言い切れないもののクロと断定できるものもない、限りなくグレーゾーンで警察は行き詰まっている。
しかも捜査が進むごとに、この母娘への容疑は薄れてくるのだけど、その完璧とも言える鮮やかさに、何かトリックがあるのでは?と考えずにはいられない。

私も数々読んだり見たりしたミステリー知識(というほどないけれど…)を総動員してトリックを暴こうとして、書中の警察と同じ罠に嵌っていく。
自分なりには~、書中の警察より~、進展的な見方してたと思うんだけど~(ちょっとふてくされ気味に…)
それもかなり的外れな推理だった。。
真実はとてもシンプルで、でも誰もここまで出来ないだろうという…

そこまで献身的に母娘を庇う為に隠蔽を画策した数学教師に対して、この母親は今度は彼に自分の一生を支配されてしまうのではないかと疑心を抱く。
以前から好意を持っていた男性が近寄ってきたことにより、他の男性と仲良くしていたら数学教師が気を悪くして自分たちを裏切るのではないか?という焦りと、でも自分も自由と幸せが欲しいという恣意的な感情の芽生えからそういう考えが芽生えてしまったのだけど、これが凡人の雑念。
「真実を知らないということは、時に罪悪でもあるのだ…」
私もこの物語を読み進みながら、この言葉にたどり着くまでこのことをずっと考えていました。
でも私だったら何の罪もないのにやっぱり身代わりになってもらっただけでも、申し訳なくて自首してしまうだろうと思う。
きっとその罪の重さを背負ったまま普通に生活なんて出来ない…そんな強い心を持っていないから、罪を告白することで楽になる道を選択してしまうだろうっていうこと。
それを証拠に、世知辛い母に比べて、まだ子供で純粋な娘の方が先にその罪の重さに耐えられなくなってしまう。
まぁそれは置いておいて…

でもね、やっぱり容疑者Xはここまでしてしまってはいけなかったんだよ。
ここまでしてしまったがために、逆にこの母娘にさらなる重責を背負わせてしまったことになるのではないだろうか?
結局はね、独りよがりの過ぎた愛情だったんだよ。
一見純粋で献身的な愛のように見えるけど、人と人との間にある想いには一方通行は有り得ない。
物理的に言うと、ひとつの働きかけに対して、働きかけられた対象が反応しないということはないということ。
その反応は必ずしも働きかけられたものと同一のものではないのが厄介なんだけど…
同じ働きかけをしても、どう受け止めるかは受動体しだいだし…
そういう重たい愛情を放り投げられても、受け取る方は大変。。
それこそ一生を束縛してしまうでしょう。
決してそう望んでしたことではないとしても…
本文の中ではそういうことまで書かれていないけど、東野さんはただ容疑者Xの献身を書いただけでなく、その裏にこういうことが言いたかったのではないだろうかって私は思いました。
天才ゆえに、人との関わりが下手であるという設定で、こういう人物像が使われたのかなって思いました。




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2007/08/29 (Wed)

 読書(ドナルド&デイジー)

とうとう手を出し…
一気に読み上げました!
彩雲国物語…既刊13巻 ちょき
読み応えありましたね~~。。

中国の歴史風ファンタジーでは、以前『十二国記』にハマッていましたが…
それに比べるとこの作品は「麦のご飯はイヤァ~!!」っていう貧乏お嬢様の絶叫から始まり、「金500両」の報酬に目がくらんでそのお嬢様が後宮に入るというちょっと軽すぎる始まりだったのですが…
う~ん、ここまで壮大なスケールに話が発展するとは思わなかった!
って言うか、凄いです!
この世界観に政治の複雑な絡み…
登場人物がどんどん増えてくのに、それぞれの性格、役割がハッキリとしていて、またその人間関係の複雑さと来たら…
この雪乃紗衣さんという方は、恐ろしく頭が良い方ですね~~。。
10巻過ぎた辺りからだんだんとしんどくなるのですが、程よく『外伝』が入ったり、息抜きができるコメディタッチの所があって、一気に読めました!
最後3巻くらいは結構キツかったんですが、それでも巻末の種明かしになる部分では「なるほど~」とうならされ、さらに先が気になると…
ううっ、中毒にさせられそうでした!
折りしもタイミングの良いことに、明後日が最新刊の発売日ということで…
あと2日、ジッとガマンの子ですわσ(^_^;)




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2007/03/08 (Thu)

やっと読めました!
この難しいタイトルの本ですが…
タイトルの通り、沙高樓と呼ばれるところで行われる夜会で語られる綺譚(奇妙な話)の数々を綴った連作短編集です。
本文には百物語になぞらえられていましたが、有態に言うと浅田次郎作小説版『世にも奇妙な物語』ってところでしょうか??
それぞれその道で極めた人たちが集う謎の夜会。
主催者は女装の貸しビル王。
私のイメージではどうしても美輪明宏さんのイメージで読んでしまいました!
それぞれのプロの仕事の中で起こった不思議な話、奇妙な話、誰にも打ち明けられない話を、一人ずつ嘘偽りなく話し、聞き手たちはここで聞いたことを決して外でもらしてはいけないというのがこの会のルール。
その話の一つ一つはあまりにもディープで、もしこの話を本当に聞いたとしても、きっと他人には話せないと思う…
話しても信じてもらえないというか…

最初は難しい国宝級の名刀の話から始まったので、縁も所縁もない私にはちんぷんかんぷん!
でも読んでいる内に「先が知りたい!この話はどんな結末が待っているの?」と言った興味を掻き立てられるところが、さすが浅田次郎さん!
ハッキリと結末がつかないものが多いのですが、それは世にも奇妙な話なので、語っている本人にも何が真実か、何が起こったのか、何が原因だったのか、あの出来事は何だったのかわからないってところかも…
なので聞き手はどういう現象だったのか自分で想像しなければならない。。
まるで読んでいる内に、自分もその沙高樓の中にいて、一緒に話を聞いているような気分になりました。
ただ奇妙な物語を文字で読むだけでなく、まるでそこでその話がされているような文章体で書かれているため、そこにいた聞き手の人々と同じ心理状況になり、より物語の中に引き込まれてしまったってところでしょうか?
いやぁ~、奇妙な時間をすごしました!って感じです…(^。^;)
百物語と言っても、ゴーストストーリーばかりではありません!
っていうか、むしろ幽霊話っぽかったのは1話だけですね~。。
いろんな話がありましたが、本当にどれもディープでした

     

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2007/02/08 (Thu)


やっと読み終わりました!
読みやすかったのですが、読む暇がなくて…><"
いやぁ~、ブラックです!
ここまで好き勝手書いてしまっていいのかって読んでいるこちらがヒヤヒヤ…(^。^;)
短編集で、表題作以外の作品もいくつかあるのですが、全部が笑っていいのか困っていいのか…。。
ある意味面白いけど、ちょっと笑えない…レベルまでに行き着いてしまっている物もあるかなぁ?
もう少し突っ込んで言うと、これって本当に小説家の文なの?って思うくらい稚拙な作品もあったり…
私がそう思うだけで、もしからしたらその奥に深いものでもあるのかしら??
でもまぁそれなりに面白かったです。。
多分この小説はかなり頭を柔らかくして、大らかな気持ちで読まないと楽しめないかも...(笑)

しかし筒井康隆さんが書かれている本なのに、この本を読んでいる時、荒俣宏さんの顔がずっと頭に浮かんできたのは何故だろう…σ(^_^;)



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